Secrets / Diver Down / Van Halen (1982) の歌詞について

She ain't waiting til she gets older,

大人になるまでなんて 待っていられない

Her feet are making tracks in the winter snow,

雪の中に足跡を残し

She got a rainbow that touches her shoulder,

肩に虹をまとって

She be headed where the thunder rolls,

雷鳴の轟く方へ

Ah,ah,ah

She got rhythm,

あの娘はリズムを刻んでいた

Got that rhythm,of the road

道を歩きながら リズムを刻んでいた

Ah,ah,ah


She get crazy,

あの娘はイカれてる

Woman get crazy if she cant go

女ってのは 抑えこまれると おかしくなっちまうもんさ

Ah but ah,she just looking good.

でもマジでいい女なんだ

She comes like the secret wind

静かな風とともに現われて

Shes as strong as the mountains,walks tall as a tree.

山のようにたくましく 歩く姿はひょろ長い木みたいだ

She been there before,she'll never give in,

前に見た時と変わらない 決してくじけたりしない

She'll be gone tomorrow like the silent breeze.

明日にはどこかに行ってしまうだろう 静かなそよ風のように

 

デイヴ・リー・ロスにしてはずいぶんちゃんとした詩っぽい詩だなあと思ったら、こちらによると、グリーティングカードに書かれていた、アメリカン・インディアンの詩が元になっているとのこと。

B'z目当てで買ったBURRN!6月号のデイヴ回顧記事がすばらしく、最近はヴァン・ヘイレンばかり聴いている。かつて「『嫌なことは全部忘れろ』という考えかたを具現化したパーティー・ロックンロール」の頂点に立ち、「グランジが音楽の楽しさまで全部奪ってしまった」後、落ち目になっても「カリフォルニア州と同じくらい大きな手と大きな笑顔を差し出してくれ」る、「ヴィンス・ニールなどとは比較することは出来ないほど鋭く、知識が豊富で、機知に富み、賢明」な常人離れしたショウ・ビジネスの権化のような男の姿が、敬意と畏怖とノスタルジーと、そして友だちには決してなれない、心を通い合わせることのできない遠い存在を見つめる冷めた視線をもって、見事に描かれている。

音楽ビジネスの世界は、生物進化に似ているなあと常々思う。ニッチを求めて細分化を繰り返したり、突然変異が生まれて勢力を広めたり、環境の変化についていけずに衰えたり絶滅したり。B'zも自らを揶揄するかのように「Dinosaur」なんてアルバムを出したけど、いまだに一線で頑張っている彼らとデイヴの違いはなんだったんだろう。ある種の過剰適応だったのだろうか。

ちなみに、昔Kerrang!で読んだ話に、デイブがいつも5~6時間くらい遅刻してしまうので、なんでだろうと思ったら腕時計を上下逆にはめていた、というのがあった。本当かどうかはともかく、心温まるエピソードである。

 邦題『静かな風』。

 

今週のお題「アイドルをつづる」